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【アトピー性皮膚炎】悪化と改善を繰り返す湿疹が特徴

このページでわかること

  • 症状|痒みを伴う湿疹が全身に現れます
  • 原因|2つの要因が重なって発症します
  • 対策|痒みや炎症を抑える治療法が主流です

アトピー性皮膚炎は乳幼児期に発症することが多い病気ですが、20~30代の発症率も高めです。
湿疹は顔や首、手足など全身に広がり、痒みによる集中力の低下や睡眠障害を招く恐れがあります。

慢性的な皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎は、症状の程度に合わせた治療法の選択が重要です。
健康的な肌を取り戻すためにも、適切な対策を行ないましょう。

症状|痒みを伴う湿疹が全身に現れます

アトピー性皮膚炎はアレルギーの三大疾患のひとつ。
湿疹は強い痒みを伴い、悪化と改善を繰り返すのが特徴です。

アトピー性皮膚炎による湿疹は基本的に全身に広がります。
ただ個人差はあるものの、年齢によって湿疹が出やすい部位は異なります。

湿疹が出やすい部位赤字はとくに湿疹が出やすい部位)

  • 乳幼児期 ▶ 頭部、胸、背中、関節部分(肘の内側や膝裏、足首など)
  • 小児期 ▶ 首、胸、背中、関節部分(肘の内側や膝裏、手首など)
  • 思春期以降 ▶、首、上半身、手のひら足首

湿疹の状態変化

湿疹の状態は時間の経過と共に急性期→慢性期へと移行します。

急性期の湿疹はジクジクしており、さらに進行すると皮膚は厚くなりザラザラした状態に変化します。
慢性湿疹は治癒に時間がかかるため、急性期のうちに治療を始めましょう。

アトピー性皮膚炎によるQOLの低下

アトピー性皮膚炎はQOL(生活の質)を低下させる疾患です。

強い痒みは我慢できないほどつらく、つい掻いてしまいさらに症状がひどくなるという悪循環に陥りがち。
痒みが続くと集中力や作業効率に影響を及ぼします。

また体が温まると痒みは強くなります。
入浴後などに患部が痒くなるのは、体温の上昇や皮膚の乾燥によるものです。
さらに就寝時には皮膚温度が高くなるため、痒みが増して睡眠障害を起こすことも。

再発を繰り返すアトピー性皮膚炎は、症状をコントロールして湿疹の悪化を予防することが大切です。

原因|2つの要因が重なって発症します

アトピー性皮膚炎を発症するきっかけとして、内的要因と外的要因が挙げられます。

内的要因
(体質的要因)
アレルギー体質
皮膚のバリア機能の低下
外的要因
(環境的要因)
アレルゲン
食物、ほこり、カビ、ダニ、花粉、ペットの毛やフケ、ハウスダスト
アレルゲン以外の刺激
乾燥、汗、化粧品、外用薬、衣服の摩擦など
その他
過労、ストレスなど(免疫力の低下を招くため)

ほとんどのアトピー性皮膚炎患者は、元々アレルゲンに対する抗体(IgE抗体)が作られやすいアレルギー体質です。
また皮膚のバリア機能の低下も内的要因になります。

肌のバリア機能

肌に備わっているバリア機能は、外からの刺激を防ぐだけではなく、肌内部の水分を保つ役割も担っています。
そのバリア機能が壊れると水分が蒸発して肌は乾燥し、アレルゲンや摩擦などの刺激を受けやすくなるのです。

そして刺激に反応した免疫機能によって炎症や痒みが発生。
肌のバリア機能が低下したままだと症状は繰り返し、慢性化してしまいます。

対策|痒みや炎症を抑える治療法が主流です

アトピー性皮膚炎は要因さえ揃えばいつでも再発する疾患です。
そのため疾患そのものを完治させる方法はなく、痒みや炎症のない肌の維持をゴールとして考えます

皮膚の炎症にはステロイド外用薬が有効。
ステロイド外用薬は作用の強さで1~5段階にランク分けされていて、症状の程度によって使い分ける方法が一般的です。

作用の強さ 成分名 代表的な製品名
もっとも強い ジフロラゾン酢酸エステル ジフラール
とても強い ベタメタゾンジプロピオン酸エステル リンデロンDP
強い フルオシノロンアセトニド フルコート
普通 ヒドロコルチゾン酪酸エステル ロコイド
弱い プレドニゾロン プレドニゾロンクリーム

(参照:日本皮膚科学会ガイドライン

ステロイドの抗炎症作用は皮膚炎の改善に役立ちます。
病変を掻いてしまうことを防ぐため、抗ヒスタミン薬の内服などで痒みを抑える治療も並行して行なわれますが、基本的に炎症の程度に合うレベルのステロイド外用薬が第一選択されます。

外用薬は局所的(体の一部だけ)に作用するため、内服薬に比べると全身に影響することもありません。
しかし注意したいのは外用薬ならではの副作用です。

ステロイド外用薬の副作用

  • 皮膚萎縮(皮膚が薄くなる)
  • 毛細血管の拡張(血管が透けて見える、皮膚に赤みが出る)
  • 多毛(産毛が濃く太くなる)
  • 感染症(カビや細菌が繁殖しやすくなる)
  • ステロイドざ瘡(ニキビができやすくなる)

作用が強いほど副作用のリスクも高まりますが、自己判断で使用を中断すると皮膚炎が悪化するなどの離脱症状(リバウンド)が起こる恐れがあります。

症状や部位によってステロイド外用薬の強さ、使用方法、使用期間は異なるため、医師や薬剤師に相談した上で治療を行ないましょう。
正しく使用すれば副作用の発現を抑えられます。

皮膚の健康を保つためのケアを行ないましょう

アトピー性皮膚炎には薬物療法が有効ですが、肌のケアや生活環境の改善も大切です。
症状の原因を取り除くことが改善の第一歩になります。

汗やほこりは肌を刺激してしまうため、毎日の入浴・シャワーは欠かせません。
ただし入浴時はぬるま湯がベスト。
熱いお湯は痒みを悪化させるだけでなく、乾燥の原因になってしまいます。

体を洗う際はしっかりとボディシャンプーを泡立て、強く擦らないよう優しく洗浄しましょう。
柔らかいボディタオルか、素手で体を洗うと刺激を抑えられます。

そして入浴後はしっかりと保湿し、肌が乾燥しないよう気を付けてください。

また布団やカーペット、タオル、服なども日頃から清潔にしましょう。
こまめな掃除や洗濯、部屋の換気はハウスダスト・アレルゲンの除去に繋がります。

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