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【不妊症の対策】ステップアップ治療をメインに行います

このページでわかること

  • 不妊治療は原因疾患を治療したのち段階的に行います
  • セルフケアで妊娠しやすい体を作りましょう
  • 不妊治療を受けた場合の出産率

不妊治療では医学的治療とセルフケアを行います。
医学的治療では不妊症の原因を改善し、自然な妊娠に近い方法から医療技術を借りる治療へと段階を踏むステップアップ治療によって妊娠へと臨みます。
セルフケアでは妊娠をしやすい体を作るため、日々の生活を見直します。

不妊治療は女性が行うものと思われがちですがそれは間違った認識であり、男女ともに行うものです。
不妊の原因は男女ともにあるということはもちろんのこと、不妊治療の道のりはとても長いため、お互いに支え合う必要があります。
一方だけに負担をかけるのではなくパートナー同士で協力をし、時には感情を共有し理解して不妊治療に挑みましょう。

不妊治療は原因疾患を治療したのち段階的に行います

不妊治療は、原因となる疾患を改善する方法と妊娠に向けて段階的に行う方法(ステップアップ治療)の2種類があります。

不妊治療の方法

原因となる疾患が判明しており外科治療や薬物療法によって疾患を改善できる場合は、疾患の治療から行います。
原因疾患を改善して自然妊娠ができれば問題ありませんが、疾患が改善しても自然妊娠できない場合はステップアップ治療に移ります。

原因となる疾患が治療できなかったり不妊の原因がわからない場合は、ステップアップ治療を行います。

原因となる疾患の治療

原因の治療は手術や薬の服用によって行います。

●女性

原因因子 治療方法 疾患
排卵因子 ビタミン剤や薬を服用してホルモンバランスを整える。 黄体機能不全
高プロラクチン血症など
卵管因子 閉塞・狭窄・癒着した卵管を手術によって広げたり形成する。
薬を服用して嚢腫や内膜を縮小させる。
子宮内膜症
チョコレート嚢腫など
子宮因子 子宮内の腫瘍やこぶを手術によって切除する。
薬を服用して筋腫や腫瘍を小さくする。
子宮筋腫
子宮ポリープなど
頸管因子 閉塞・狭窄・癒着した頸管を手術によってっ広げたり形成する。 頸管炎
頸管ポリープなど

子宮や卵管、頸管に筋腫やポリープができることで精子や受精卵の通路が塞がれている場合は、薬で筋腫やポリープを小さくしたり手術によって取り除けます。
ホルモンが不妊の原因に関係している場合、ホルモン剤や症状にあった薬を服用することで症状の改善が可能。
自然妊娠に繋がることがあります。

●男性

原因因子 治療方法 疾患
造精機能障害 漢方やホルモン剤を服用して精子の質をあげる。 乏精子症
精子無力症など
精路通過障害 閉塞・狭窄・癒着した精路を手術によって広げたり形成する。 射精管閉塞
鼡径ヘルニアなど
性機能障害 薬を服用して勃起や射精をサポートする。 勃起不全
射精障害など

男性の不妊では女性同様にホルモンによって精子の質が下がっていることがあります。
そんな時は漢方薬やホルモン剤を服用して精子の質を向上。
精路に異常がある時は手術によって改善を行います。

保険・制度

手術では保険適用の場合と保険適用外の場合があります。
事前に受診する病院やクリニックにお問い合わせください。
保険適応でも自己負担額が高ければ、高額療養費制度の限度額認定が受けられることがあります。

ステップアップ治療

ステップアップ治療はその名の通り段階的に妊娠に向けて治療を行う方法です。
不妊に悩んでいる人なら誰でも受けられます。

全部で4段階あり、1段階で妊娠できなければ2段階へ、2段階で妊娠できなければ3段階へと進みます。
段階はタイミング法・人工授精・体外受精・顕微授精です。

1段階|タイミング療法

排卵日にタイミングを合わせて性行為を行い妊娠に導く方法です。
基礎体温や排卵検査薬、超音波検査などによって排卵日を推定します。
タイミングを合わせるだけなので、より自然な妊娠となります。

費用 2,000~2万円
こんな場合におすすめ ・不妊治療を始めたばかり
・不妊の原因が不明
・自然に妊娠したい
・女性の年齢が若い
・検査に異常がない

2段階|人工授精

マスタベーションによって採取した精液から質の高い精子を選び、子宮に直接注入する方法です。
子宮内に直接注入するため、性行為による射精に比べてより多くの精子が卵子へと到達します。
精子の注入まではサポートが入りますが、受精や着床は自然に行われます。

費用 1.5万~2万円前後
こんな人におすすめ ・不妊治療を始めたばかり
・タイミング療法で妊娠しなかった人
・運動精子の数が少ない人
・フーナー試験の結果が悪かった人
・性機能障害のある人(射精はできる)
・早めの妊娠を希望している人

3段階|体外受精

体外で卵子と精子を受精させて子宮へと戻す方法です。
卵子と精子を採取して培養液の中で受精させ、受精卵を子宮へと直接戻します。
受精は培養液の中で自然に行われます。

費用 30万~60万円
こんな人におすすめ ・体外受精で妊娠しなかった人
・卵管が塞がっている人
・排卵が上手く行われない人
・運動精子の数が著しく少ない人
・妊娠の可能性が低い年齢の人

4段階|顕微受精

人の手によって体外で卵子と精子を受精させ、子宮へと戻す方法です。
卵子と精子を採取して細いガラス管を用いて精子を卵子に注入し、受精卵となったら子宮へと直接戻します。
採取方法は体外受精と同じですが、顕微授精では人の手によって受精が行われます。

費用 35~60万円
こんな人におすすめ ・体外受精で妊娠しなかった人
・卵子の状態が芳しくない人
・精子の数が少ない人
・精子の運動能力が悪い人
・抗精子抗体がある人

排卵障害のある人や月経周期が不安定な人は、タイミング療法や人工授精で排卵誘発剤を使用します。
排卵誘発剤とは卵子を育てて排卵を促す医薬品です。
月経が安定している人でも、妊娠率を高めるために使用されることがあります。

体外受精や顕微授精では体外で受精を行うため、2個以上受精卵ができることも。
受精卵を子宮内に移植するとき、1回で移植できる受精卵の数は3個以内と定められています。
4個以上受精卵ができた場合は、胚凍結保存法を用いて残りの受精卵を保存し、次の体外受精・顕微授精や、2人目以降を望む場合に移植が可能です。
また女性の身体的ストレスやより高い確率での着床を考えて胚を凍結保存し、着床環境が整ったタイミングで移植することがあります。

不妊治療の費用

不妊治療にかけた費用

女性の健康をサポートするサイト「ジネコ」が行った調査では、不妊治療にかけた費用で最も多い割合は37%の100~300万円未満ということがわかります。
次いで30%の50万円未満、21%の50~100万円未満、12%の300万円以上と続きます。
約半数の人が不妊治療に100万円以上の費用がかかっており、不妊治療にはお金が必要だということがわかります。

日本では治療をおこなうと保険が適用されることがあります。
不妊治療においては2022年4月からすべての不妊治療に保険の適用が検討されていますが、現在は保険が適用される治療と適用されない治療があるのが現状。
ステップアップ治療においては、タイミング療法のみが保険適用の治療であり、人工授精や体外受精、顕微授精は保険適用外となっています。

不妊治療の保険適用範囲

保険の利かない人工授精・体外受精・顕微授精ですが、国や各地方自治体から補助金を受け取ることができます。
国による補助制度では、保険適用に向けて今までの補助制度の拡充が行われています。
不妊治療による経済的負担を緩和するためにも、受けられる制度がないか調べてみましょう。

セルフケアで妊娠しやすい体を作りましょう

妊活や不妊治療と並行して行いたいのが妊娠しやすい体づくりです。
セルフケアで体調を改善して赤ちゃんを授かる環境を整えましょう。

ストレスを溜めない

ストレスはホルモンのバランスを崩してしまいます。
ホルモンバランスが乱れると排卵や精子の質に影響を与えてしまいます。
また体調を崩してしまうため、ストレスを溜めずに解消するようにしましょう。

ストレス解消方法

  • 体を動かす
  • おいしいご飯を食べる
  • 寝る
  • 友達と過ごす
など

十分な睡眠

睡眠は体のメンテナンスに必要不可欠。
睡眠時間が不足すると疲れが取れずに体調を崩してしまったり、ストレスが溜まってしまったりします。
自分にあった十分な睡眠をとるようにしましょう。

適切な睡眠時間

男女:7~8時間
※睡眠時間だけでなく、就寝時間や睡眠の質も大きく影響してきます。

バランスのいい食事

人の体は食事から摂取する栄養によって形成されています。
健康な体を作るためにはバランスよく栄養を取る必要があります。
食事だけで栄養を補えない場合は、サプリメントも使用しましょう。

妊娠にオススメの栄養素と食べ物

  • たんぱく質:肉、魚介、豆・豆製品、卵・乳製品など
  • 鉄分:肉、魚介、豆・豆製品、ほうれん草、サツマイモ、切り干し大根など
  • 亜鉛:肉、魚介、バルメザンチーズ、アーモンド、カシューナッツなど
  • ビタミンB:肉、魚介。バナナ、かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーなど
  • ビタミンA:レバー、魚介、人参、かぼちゃ、ほうれん草、卵黄など
  • ビタミンE:魚介、アーモンド、落花生、かぼちゃ、ほうれん草、豆乳など
  • カルシウム:魚介、乳製品、豆腐、ゴマ、小松菜、大根の葉など

体を温める

体を温めると血行が良くなり、免疫力が高まります。
また、妊娠に必要な機能や卵子の成長、着床のしやすさも向上します。

体の温め方

  • 温かい飲み物を飲む
  • 適度な運動をする
  • 入浴をする
  • カイロや靴下を活用

適切な体重

肥満や痩せすぎは不妊の原因の12%を占めています。
体重は男女ともに妊娠に関わる機能に関係するため、適切な体重にする必要があります。

ダイエット方法

  • 食事制限
  • 適度な運動

嗜好品を避ける

タバコやお酒、カフェインの摂取は不妊へと繋がります。
タバコは精子の数を減らし勃起不全のリスクを高めます。
お酒は月経異常や精子の質に影響を与え、カフェインは妊娠力を低下させてしまうのです。

嗜好品の適切な量

タバコ:禁煙をおすすめします
飲酒:週1~2回
カフェイン:1日2杯まで

不妊治療で妊娠するまでにかかる期間

不妊治療をはじめてすぐに赤ちゃんを授かれる人もいれば、長い時間をかけてやっと授かる人などさまざま。
妊娠までの道のりが長い不妊治療ゆえ、途中で心が折れてしまう人も多くいます。
先の見えない不妊治療だからこそどこまで頑張ればいいのか分からない人も多くいるのではないでしょうか。

妊娠までにかかった治療期間

女性の健康をサポートするサイト「ジネコ」が行った調査によると、妊娠までにかかった不妊治療の期間は1年未満が40%、1~3年未満が44%、3~5年未満が11%、5年以上が5%となっています。
8割以上の人が3年未満の治療で妊娠しているため、あきらめずにパートナーや周りの人に支えてもらいながら治療を続けましょう。

不妊治療を受けた場合の出産率

現代では10組に1組が不妊とされています。
不妊であっても自然に妊娠する可能性がありますが、確率は極めて低いもの。
ほとんどの人が不妊治療へと切り替えます。
しかし不妊治療で出産できる確率は年齢を追うごとに低くなっていきます。

不妊治療における年齢別の分娩率

厚生労働省がまとめた統計では、30歳で19.9%、35歳で16.3%、40歳で7.7%、45歳で0.6%の出産率となっています。
出産する確率を上げたい場合は、できるだけ早めに不妊治療を始める必要があります。

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