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【片頭痛の症状と原因】神経への刺激により痛みが生じます

このページでわかること

  • 片頭痛の症状は頭の痛みだけではありません
  • 片頭痛が起こる前に予兆や前兆が起こる場合があります
  • 片頭痛が起こる仕組みは3つあります
  • 片頭痛の原因は主に生活習慣の乱れにあります

日本における片頭痛(偏頭痛)の有病者は約840万人です。
頻度は個人によって異なりますが、通常は1ヵ月に1~数回頭痛が起き、数時間~72時間ほど続きます。
ズキンズキンと脈打つような痛みで、放置しておくと徐々に痛みは増していき、痛みのあるうちはいつも通りの生活を送れません。

片頭痛の症状は頭の痛みだけではありません

片頭痛が起こると頭が痛みますが、症状は頭痛だけではありません。
感覚が敏感になったり、吐き気が起こったりとさまざまな症状が頭痛とともに見られます。
どの症状も時間の経過とともに悪化していくため、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。

片頭痛の症状

  • 頭の痛み
  • 光や音、匂いに対して過敏
  • 皮膚の感覚が過敏(アロディニア)
  • 吐き気や嘔吐

片頭痛の症状

・頭の痛み
片頭痛は頭の片側が痛むタイプと両側(全体)が痛むタイプの2種類があります。
文字通り片側のみの頭痛が典型的ですが、両側が痛いと感じる人も40%ほどおり、中にはどちらの痛み方も出るという人もいます。
片頭痛はズキンズキンと強弱のついた痛みがリズミカルに起こるのが特徴です。
時間の経過とともに痛みは重くなっていき、ピークに達すると時間をかけて徐々に緩和していきます。

・光や音、匂いに対して過敏
片頭痛が起こると感覚が過敏になります。
光や音、匂いを不快に感じ、頭痛が悪化してしまうこともあります。

・皮膚の感覚が過敏
視覚や聴覚、嗅覚だけでなく触覚も敏感になります。
衣服の擦れやシャワーが肌にあたるのにも敏感になってしまうのです。
アロディニアは頭痛が出てから20分以上経過した頃に起こります。

・吐き気や嘔吐
頭の痛みが徐々に強まっていくと同時に吐き気を催したり、嘔吐することがあります。

症状を悪化させる要因

片頭痛は普段の生活が送れなくなるほどの痛みを伴います。
そんな痛みをより悪化させてしまう行動があります。

こんな行動していませんか?

  • 入浴
  • 運動
  • アルコールの摂取
  • スマホを触る など

頭痛は血流が悪くなっているから体を温めるといいと聞いたことはないでしょうか。
しかし片頭痛においては、血行を改善すると症状は余計に悪化してしまいます。
そのため入浴や運動、アルコールの摂取といった血行をよくする行動は避けましょう。

さらに片頭痛時には感覚が過敏になり、光に対して不快感を覚えます。
スマホは光を発して目を酷使するため症状を悪化させる要因となりえます。

片頭痛が起こる前に予兆や前兆が起こる場合があります

片頭痛の有病率と予兆や前兆の有無の割合

片頭痛が始まる前に、予兆や前兆が起こることがあります。
片頭痛持ちの人の約31%が予兆・前兆があり、約69%が予兆・前兆がありません。

予兆と前兆の違いは、症状の起こるタイミングです。
片頭痛が起こる1~2日から数時間前に見られるのが予兆で、直前や同時期に見られるのが前兆です。

片頭痛の予兆

  • 集中力の低下
  • 疲労感が溜まる
  • イライラする
  • 食欲増進
  • 情緒不安定
  • 落ち込みやすい など

予兆では上記のような症状が片頭痛の起こる数時間~2日前に見られます。
気持ちが不安定になったり、集中力が持続しない場合は近いうちに片頭痛が起こる可能性があります。

片頭痛の前兆

  • 視覚症状:閃輝暗点(視界にキラキラした点が現れる)
  • 感覚症状:しびれ、脱力感など
  • 言語症状:失語、しゃべりにくくなるなど

前兆の症状は60分以内に治まり、その後頭痛が発生します。

症状で見られやすいのは視覚症状の閃輝暗点です。
視界にギザギザまたはキラキラした模様が現れたり、視界の一部が歪んで見える症状です。
閃輝暗点は目の異常ではなく、脳にある視覚に作用する部分の血流が急変して起こります。

閃輝暗転の見え方の例

片頭痛の原因は主に生活習慣の乱れにあります

片頭痛を引き起こす原因は多くあり、人によって異なります。
主な原因は6つあり、ホルモンバランス・ストレス・気候の変化・食事やアルコール・睡眠・遺伝と言われています。

原因 時期
ホルモンバランス 月経前後
ストレス 休日
気候 季節や天気の変わり目
食事やアルコール ポリフェノールを含む食事
アルコールの摂取
睡眠 睡眠不足時
遺伝 他の原因を助長

ホルモンバランス

片頭痛が起こる仕組みに関わるセロトニンは、ホルモンバランスの量によって増減します。
卵胞ホルモンのエストロゲンが減少するとセロトニンの分泌量が減って血管が縮み、反動で血管は広がって頭痛が起こります。
エストロゲンは女性ホルモンの1つであり、月経前に減少。
そのため片頭痛は女性に多く見られます。

ストレス

ストレスや緊張、プレッシャーなどを感じると、脳や体は緊張状態となります。
そうすると筋肉や血管は収縮。
ストレスや緊張から解放されると収縮していた血管が緩んで広がり、神経を刺激します。
さらに三叉神経が刺激されると痛みのもととなる物質が出るため頭痛が起こるのです。
ストレスが原因の片頭痛はリラックスする休日に起こりやすくなります。

気温や気候の変化

片頭痛は季節の変わり目や天気の変わり目にも見られます。
血管の収縮は自律神経によって変化。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、交感神経は日中に活発となり血管を収縮させ、副交感神経は夜間に活発となり血管を拡張させます。
季節や天気の変わり目では自律神経が乱れるため、血圧の変動が頻繁に起きて片頭痛が出やすくなるのです。

食事やアルコール

食事ではポリフェノールを含んだ食べ物に注意が必要です。
血管を収縮する作用のあるポリフェノールを摂取すると収縮した反動で血管が拡張。
頭痛を引き起こします。
アルコールには血管拡張作用があり、広がった血管によって神経を刺激。
三叉神経を刺激すると痛み物質が出て頭痛が起こります。

睡眠

睡眠が不足すると自律神経が乱れます。
自律神経のバランスが崩れると血管の収縮と拡張の頻度が増えて血管に負担がかかり頭痛が出やすくなります。
一方で睡眠が過剰になると脳の血流が悪くなり、血管が緊張状態に。
体を起こした時に一気に血管が拡大して周辺の神経を刺激するため頭痛が起こります。

遺伝

片頭痛は遺伝も原因の1つとされていますが、片頭痛を引き起こすほとんどの原因は生活習慣やホルモンバランスなど。
遺伝は他の原因による片頭痛を助長させてしまう要因といえます。

片頭痛が起こる仕組みは3つあります

片頭痛の仕組みはまだ解明されていませんが、有力な仕組みとして中枢神経説、血管拡張説、三叉神経説の3つの説があげられています。
どちらか1つの仕組みによって痛みが起こることがあれば、2つ以上の仕組みがあわさって痛みが出ることもあります。

三叉神経説

三叉神経説は現在一番有力視されている説です。
なんらかのきっかけにより三叉神経が刺激を受けると、サブスタンスPやカルシトニン遺伝子関連ペプチドなどの痛み物質が放出されます。
脳内で放たれた痛み物質により、脳内の血管の周りや硬膜で炎症がおこり片頭痛が出ます

三叉神経の場所

血管拡張説

血管拡張説は脳内の伝達物質の1つであるセロトニンが大きく関係しています。
血管中にあるセロトニンが血管外へと放出されると血管が収縮します。
脳内に放出されたセロトニンが分解されることで収縮した血管が拡張
広がった血管が付近の脳神経に触れたり三叉神経を刺激したりすることで片頭痛が起こります。

血管拡張の仕組み

中枢神経説

中枢神経説は神経細胞の活動に異常が生じることが原因です。
中枢にある痛みを感じる脳幹が、なんらかのきっかけで放出された炎症物質の刺激を受けることで痛みが起こります
この説は前兆のある片頭痛発作の仕組みとして矛盾がありません。

脳幹の場所

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