バイアグラODフィルム

効果・効能

バイアグラODフィルムは有効成分にシルデナフィルを配合したバイアグラ・ジェネリックです。
通常の水と飲んで服用する錠剤タイプのED治療薬とは異なり、舌の上に乗せて唾液で溶かして飲むOD錠（口腔内崩壊錠）となっています。
本剤はフィルム状で薄くなっており、財布や名刺入れ、ポケットなどに入れて手軽に持ち運び可能。
服用は水が必要なく、フィルムを口に入れて飲みこむだけと簡単であるため、相手にバレることなく摂取できます。

勃起は興奮や刺激によって血管が拡張され、男性器へ流れる血液量が増して起こります。
しかしEDの場合は血管が上手く広がらずに流れる血液の量が増えないため硬い勃起が得られません。
バイアグラODフィルムに含まれている有効成分のシルデナフィルには、血管を広げて血行を促進する作用があります。
男性器へと勃起に十分な血液が行き渡るため、力強い勃起が手に入るのです。

バイアグラODフィルムを服用したのち30分～1時間ほどで効き目が現れます。
効果は5時間ほど持続し、効果が続く間は性的刺激や興奮があれば何度でも勃起可能です。

用法・用量

高齢者や肝障害または腎障害のある人は、25mgから服用を開始します。
効果が感じられず、副作用が軽度以下の場合のみ100mg（2シート）までの増量が可能です。
効き目や持続時間に関わらず追加服用は禁止です。
服用量を増量する場合は次の服用から行いましょう。連続服用する場合は24時間以上あけてください。

唾液で溶かして飲めるため、水での服用は必要ありません。
ただしバイアグラODフィルムは口の中で吸収されないため、きちんと唾液と一緒に飲みこんでください。

空腹時に服用してください

食事をすると胃に粘膜が張ってしまい成分の吸収を阻害してしまいます。
成分が吸収されないと効果があらわれにくくなるため勃起が得られません。
服用した分をきちんと体内へと吸収するために服用は空腹時で行う必要があります。

しかし性行為の前に食事を楽しみたいという人も少なくありません。
食事前に服用するなら食事の30分前までにに飲んでください。
バイアグラODフィルムは服用後30分ほどで成分が吸収されるため服用後30分経過すれば食事ができます。
食後に服用するなら食後2時間経過してから飲んでください。
食事は2時間ほどで消化され、空腹状態となるためバイアグラODフィルムの服用が可能となります。ただしカロリーが低く消化が早い食事を選択する必要

副作用

バイアグラODフィルムには血管拡張の作用があります。
作用に伴うほてりや動悸、頭痛といった症状が出やすくなっています。

頭痛が出た場合は市販の頭痛薬で対処可能です。
頭痛薬は服用後15～20分ほどで効き目が出るため、バイアグラODフィルムと一緒に服用しましょう。
連続で服用する場合は4時間以上あけてください。

対処が効かなかったり症状が重症化・長期化したりする場合は、病院を受診しましょう。

勃起持続症が引き起こされる場合があります

発現頻度は不明ですが、持続勃起症には気をつけなければいけません。
持続勃起症とは男性器の血液が外に流れていかない静脈性持続勃起症と男性器へと絶えず血液が流れ込む動脈性持続勃起症の2種類があります。

動脈性持続勃起症は血液の巡回が止まらないため痛みを伴わない柔らかい勃起が特徴で、緊急性はありません。
しかし静脈性持続勃起症の場合は血液が男性器に出入りできないため痛みを伴う硬い勃起が特徴となり、緊急性があります。
血が通わない状態となるため6時間ほどで男性器の組織が壊死し始め、器質性勃起障害を患ってしまいます。

どちらの持続勃起症も病院での治療が必要となりますが、特に痛みのある勃起が続くようであればただちに医師に診てもらいましょう。

禁忌・注意

• シルデナフィルにアレルギーのある人
• 性行為が不適当と考えられる人
• 重度の肝機能障害のある人
• 低血圧または高血圧の人
• 脳梗塞や脳出血、心筋梗塞を6ヶ月以内に引き起こした人
• 網膜色素変性症の人

上記にあてはまる人はバイアグラODフィルムを服用できません。

また次の医薬品はバイアグラODフィルムの禁忌薬に定められています。

• 硝酸剤およびNO供与剤
• 塩酸アミオダロン
• sGC刺激剤

使用上の注意

次にあてはまる人はバイアグラODフィルムを服用する前に医師への相談が必要となります。

• 陰茎の構造に血管のある人
• 勃起持続症の素因となる疾患を持っている人
• 出血性疾患または消化性潰瘍のある人
• 高齢者（65歳以上）
• 重度の腎障害の人
• 肝障害のある人
• 多系統萎縮症のある人
• 併用注意薬＊を服用している人

＊併用注意薬とは
相互作用により効果を打ち消しあったり、作用を増強してしまったりする可能性のある医薬品。併用は慎重に行わなければならず、医師の指導が必要となります。
バイアグラODフィルムの併用禁忌薬は次の通りです。

• チトクロームP450 3A4阻害薬
• チトクロームP450 3A4誘導役
• 降圧剤
• α遮断剤
• カルペリチド

参考サイト

• KEGGデータベース「バイアグラ」
• フリー百科事典 ウィキペディア「シルデナフィル」