エピデュオゲル

効果・効能

エピデュオゲルは、ニキビの治療に有効な主成分を2つ配合した外用薬です。
日本でも処方されるエピデュオと同じ成分を配合しています。

ニキビは毛穴に皮脂がたまり、アクネ菌が増えることが原因で発症します。アクネ菌は皮脂をエサとして生きているため、皮脂分泌が活発な人ほど発症しやすいのです。
治療を行う際には、毛穴の詰まりを改善しアクネ菌を殺菌することが大切です。エピデュオゲルは、2つの働きが望める外用薬として高い評価を受けています。

主成分はアダパレンと過酸化ベンゾイルです。
2つの成分を配合することによって、白ニキビ・赤ニキビ・黒ニキビと幅広い治療が可能です。
アダパレンは2008年、過酸化ベンゾイルは2015年と、どちらもニキビ改善に有効な成分として国内で正式に認められています。

2つの成分でより高い効果が得られます

日本人を対象とした臨床試験の改善率ではアダパレン単体で68.6％、過酸化ベンゾイルだけでは81.6％でした。
しかし、2つの成分を配合したエピデュオ群では82.7％という結果に。
単体成分よりも複合成分を治療に用いた方が有効であることが証明されています。

ニキビの治療だけでなく再発を予防

エピデュオゲルは、主成分の働きからピーリング作用や再発予防の効果も期待できます。
ニキビを繰り返しやすい人にこそおすすめの商品です。

主成分であるアダパレンと過酸化ベンゾイルの働きは下記の通りです。

【アダパレン】
毛穴の詰まりを改善し、ニキビの初期症状である面皰（めんぽう）の治療や再発を予防します。

【過酸化ベンゾイル】
ピーリング作用によって毛穴の詰まりを除去。アクネ菌の殺菌作用で、菌の増殖を抑制します。

用法・用量

朝の洗顔ではなく、夕方や就寝前の洗顔後に使用してください。
切り傷やかすり傷、湿疹がある箇所への塗布は避けてください。

初めから顔全体に塗布するのではなく、使い始めはニキビのある部分に塗ってください。副作用の程度を確認しながら、時間をかけて徐々に顔全体へと塗布しましょう。

また、目や口、鼻といった粘膜がある部分には塗布してはいけません。万が一、粘膜に混入した場合は速やかに水で洗い流してください。

治療期間を把握しておきましょう

治療を行う際には、治療期間を把握しておきましょう。
使用期間は3ヵ月を視野に入れ、効果があるかどうかをチェックします。3ヵ月目で効果を実感できた場合は、そのまま治療を継続してください。

エピデュオゲルは原則、治療開始から3ヵ月以内に効果が見受けられなかった場合は使用を中断する必要があります。
本剤で効果が得られなかった場合は、専門医へとご相談ください。

紫外線対策をしましょう

エピデュオゲルの使用中は、ピーリング作用があるため皮膚の皮むけが生じやすくなります。皮がむけると新しい皮膚が紫外線を受けます。
将来的にシミ・シワとなり得るため、朝〜日中の紫外線対策はしっかりと行うようにしましょう。

副作用

エピデュオゲルは、使い始めてから2週間以内に下記の症状が現れます。

• 乾燥
• ヒリヒリ感
• 皮膚が細かくはがれる
• かゆみ

一過性であることがほとんどですが、2週間以上も副作用に悩まされる場合は、医師へとご相談ください。

発疹や発熱が発現したら使用を中止します

エピデュオゲルの使用中に発疹や発熱、全身の過敏反応、塗布部分が真っ赤になる等の副作用が発現した場合は継続使用を中断し、専門医へと相談しましょう。

症状の程度によっては、休薬や副作用に対して治療を行うケースもあります。

禁忌・注意

動物実験では、胎児の骨や臓器に悪影響をもたらすことが判明しているため、妊娠の可能性がある人や妊婦は本剤を使用しないでください。

授乳中の人の使用は、治療のベネフィットがリスクを上回る場合のみと定められています。使用している期間中は授乳を中止しなくてはいけません。

外用薬として用いた場合、成分が母乳へと移行するかどうかは不明のままです。
しかし主成分のひとつであるアダパレンを経口使用、静脈内投与した場合では母乳への移行が確認されています。
リスクを排除するためにも、妊娠している可能性がある人や妊婦、授乳婦は使用しないでください。

他の外用薬との併用は推奨できません

エピデュオゲルと他のニキビ外用薬との併用は、副作用を高める危険性が懸念されるため推奨されていません。
現在、異なるニキビ外用薬を用いてケアをしている場合は、本剤と併用しないでください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「エピデュオ」