コンコール

効果・効能

コンコールは高血圧や狭心症の治療薬として処方されるメインテートのジェネリック医薬品です。
メインテートと同じビソプロロールを有効成分に配合しているため、同等の効果が得られます。

コンコールは心拍が早くなることで起こる高血圧や狭心症、頻脈性不整脈などを改善する薬です。
心拍が早くなると、血管中の血液量が増加。血管への圧が強くなり高血圧を生みます。
狭心症は血管が狭くなっているため心臓へ酸素が届きにくくなっています。この状態で心拍が多くなると急激な酸素不足を起こし、胸痛を引き起こしてしまいます。
また、脈が1分間に100以上の場合頻脈性不整脈とされ、全身への血液供給の効率が悪くなります。

コンコールは心臓の機能を低下させ、心拍を減少させます。血管や心臓への負担が減り、血液の循環が上手く行えるようになるため、心臓・心血管系疾患の症状が改善されるのです。

喘息のある人でも服用できます

コンコールは心臓の機能に作用するβ受容体へと働きかけることで心拍数を下げます。 この作用を持っている医薬品をβ遮断薬といいます。
β遮断薬はβ1受容体のみに働きかけるβ1選択性薬剤とβ1受容体とβ2受容体に働きかけるβ1非選択性薬剤に分類されます。

コンコールはβ1選択性薬剤であり、気管支や手足の末梢血管に影響を及ぼすβ2受容体には作用しないため、喘息持ちの人でも服用可能です。

あがり症の緩和にも有効です

あがり症は、緊張によって心拍が上昇し、血液量が増えるため顔の紅潮や発汗といった症状が出ます。
ビセレクトは心臓機能を下げて心拍を下げるため、緊張する場面の前に服用しておくとあがり症の諸症状が改善されます。

※効果は身体症状の緩和のみであり、緊張や不安を和らげる作用はありません。

用法・用量

コンコールは、1日1回適量を水またはぬるま湯で服用します。
服用量は疾患によって異なるほか、症状の度合いや年齢によって増減が必要です。
※詳細は医師の指示を仰いてください。

本態性高血圧症・狭心症・心室性期外収縮の治療

服用量は増減可能であり、年齢や症状によって適宜行いましょう。

慢性心不全の治療

※維持量：治療を続けていく上で最適な用量

増量する際は1回目は2週間以上、2回目以降は4週間以上の間隔をあけてください。
増量は副作用がないまたは副作用の程度が弱い場合にのみ可能です。副作用が強い場合は必ず減量してください。

頻脈性心房細動の治療

効果が不十分な場合は増量が可能です。ただし、1回の服用量が5mgを超えないようにしてください。

副作用

各疾患の治療に用いた場合の副作用発現率とおもな症状は次の通りです。

慢性心不全の治療では、50％以上の割合で副作用が報告されています。
しかし、おもな副作用である倦怠感は10％、めまいは9％、AST上昇は9％、心不全は7％と10％以下となっています。

禁忌・注意

次にあてはまる人はコンコールを服用できません。

• 血管に異常のある人（徐脈、房室ブロック、心不全など）
• 心原性ショックのある人
• 洞糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある人
• 末梢循環障害のある人
• 褐色細胞腫のある人
• 妊娠または妊娠している可能性のある女性
• 本剤の成分にアレルギーのある人

ほかにも持病のある人はコンコールを服用する前に医師にご確認ください。

服用注意薬

コンコールには併用禁忌薬はありませんが、併用する際に慎重に服用しなければならない医薬品があります。

• 作用が増強する薬：血糖降下剤、クラスⅠ抗不整脈剤、降圧剤など
• 作用が減弱する薬：非ステロイド性抗炎症剤
• 徐脈、房室ブロックなどが現れる薬：Ca拮抗剤、ジギタリス製剤など

併用後は体調に注意し、異変が見られた場合は速やかに医療機関を受診してください。
服用に関して不安があれば、事前に医師や薬剤師に相談しましょう。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• KEGGデータベース「メインテート」
• フリー百科事典 ウィキペディア「ビソプロロール」