ステンドラ

効果・効能

ステンドラの有効成分はアバナフィルです。
アバナフィルの主な働きは、血管の拡張および血流の促進。 ステンドラの服用により血流が増強され、スムーズな勃起が促されます。

EDを引き起こしている血行不良は、PDE-5という酵素の影響です。
通常であれば、性的刺激を受けると血管拡張を促す物質・サイクリックGMPが活化。
男性器周辺の血管が広がって血流量が増え、性器が膨張します。

しかしEDの場合、PDE-5がサイクリックGMPを分解してしまうため、血管拡張が起こりません。
ステンドラによってPDE-5を阻害することで、血管が広げられ血流量も大幅に増加します。

ステンドラ100mgの服用による勃起・挿入の成功率は、およそ74％。
半量の50mgでも、約64％の割合で改善が認められています。

アバナフィルを配合した先発薬は、アメリカ市場向けのステンドラ（ヴィーヴィス社）とヨーロッパ市場向けのスペドラ（メナリー二社）の2つ。
いずれも、日本では未発売商品です。

服用後15～30分ほどで効き始めます

ステンドラは、即効性と作用時間のバランスに優れたED治療薬です。
100mg服用では服用から15分後、50mgでは30分後に効き始めます。
作用がピークに達するのは服用後30～45分で、効果は6時間ほど持続します。

用法・用量

ステンドラは服用後15～30分ほどで効果を示しますが、もっとも強く作用するタイミングで性行為に臨むためには1時間前の服用が推奨されています。

服用回数は1日1回まで、最大摂取量は100mgまでです。
50mgを服用して効果を実感できないとしても、追加で50mgを服用してはいけません。
時間差の服用は過剰摂取と同じ状態を引き起こすため、用法用量はかならず守りましょう。

食前・食後の指定はありません

ステンドラの有効成分は体内での吸収が早く、食事のタイミングが効果の発現に影響することはないとされています。
ただし、高脂肪食と同時に服用した場合には最高血中濃度が39％低下するという報告があるため、食前または空腹時の服用を心掛けましょう。

先に食事を摂る場合は低カロリーで消化が早いメニューを選び、食後数時間以上が経過してから服用してください。

副作用

ステンドラの副作用は、血行促進作用による影響がほとんどです。
時間の経過とともに症状も治まっていきますが、不調が長時間続く・悪化するといった場合には服用を中止してください。

頭痛や鼻炎症状緩和のため、市販薬を併用しても構いません。

重篤な副作用

発症頻度はごくまれですが、持続勃起症（プリアピズム）や肝機能障害、アナフィラキシーなどの重い副作用を生じる可能性があります。

勃起した状態が4時間以上続く、黄疸やむくみ、発疹、倦怠感などが現れるなど、体の異変に気づいたらただちに医療機関を受診してください。

禁忌・注意

ステンドラは血圧に作用するため、狭心症や高血圧の治療薬との併用が禁止されています。
また、ほかのED治療薬よりも併用禁忌薬の種類が多いため、服用中の医薬品がある人は事前に確認してください。

• 硝酸剤（狭心症の治療薬）、リオシグアト、sGC刺激剤（肺高血圧症の治療薬）などを服用している
• CYP3A4阻害薬（抗真菌薬、抗生物質）を服用している
• アバナフィルにアレルギーの既往歴がある
• 脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を発症したことがある
• 重度の肝機能障害または腎障害がある
• 心血管系の持病があり、性行為自体が不適切である
• 不安定狭心症、未治療の高血圧症、網膜色素変性症を患っている

• 65歳以上の高齢者
• 陰茎に欠陥がある、損傷している
• 肝障害または腎障害がある
• 鎌状赤血球性貧血や多発性骨髄腫、白血病を患っている
• 出血性疾患もしくは消化性潰瘍を患っている
• ほかのED治療薬を服用している

参考サイト

• STENDRA- avanafil tablet
• Avanafil - Wikipedia