ヌーバリング

効果・効能

ヌーバリングは、エトノゲストレルとエチニルエストラジオールを配合したリング状の避妊具です。
大きさは直径5cmほどですが、柔軟性がある素材で装着時の違和感を軽減するように作られています。

ヌーバリングは膣内に挿入すると、エトノゲストレルとエチニルエストラジオールが子宮内に放出され、卵胞刺激ホルモンの分泌を抑制。
卵子が成熟できなくなるため、子宮内に卵子を送り出す排卵が抑えられます。

またエトノゲストレルは子宮の入り口にある子宮頸管粘液の粘度を高めて、精子が子宮内に侵入するのを阻止します。

排卵の抑制と子宮頸管粘液の形状変化によって、妊娠を防ぎます。

用法・用量

ヌーバリングを使用できるのは3週間のため、膣内に装着してから3週間後に取り外します。
その後1週間の休薬期間を設けます。
装着期間3週間と休薬期間1週間を合わせた4週間で1周期です。

5週目にヌーバリングを装着して次の周期を始めてください。

ただし、装着後1～2週間は避妊効果が不十分である可能性があるため、他の避妊具を併用しましょう。

【図解】ヌーバリングの使い方

ヌーバリングを挿入する方法

1、快適に挿入できる体制を探します。（仰向け、座る、片足を立てて立つなど）
2、手指を清潔にして袋からヌーバリングを取り出してください。
3、親指と人差し指でヌーバリングを挟み、楕円状に押し潰すように持ちます。
4、ヌーバリングを膣内に入れ、人差し指で優しく奥まで押し込みましょう。

挿入後に膣内でヌーバリングが移動する場合がありますが、効果に影響ないため心配する必要はありません。
ただし、リングが膣外に出た場合は水かぬるま湯で洗い流して、はじめの挿入から3時間以内に再度入れ直してください。
3時間以上経過している場合は、新しいヌーバリングを使用してください。

挿入後、膣内が不快に感じる場合は挿入位置が浅い可能性があるため、人差し指でゆっくりと奥まで挿入しましょう。

ヌーバリングを取り出す方法

ヌーバリングは必ず膣内に挿入してから3週間後の同じ曜日、同じ時間帯に取り出してください。

1、手指を清潔にします。
2、人差し指を膣内に入れて、リングに引っ掛けます。
3、ゆっくりとリングを引っ張りながら、膣外に取り出してください。
4、使用後のヌーバリングはティッシュや袋で包んで捨てましょう。

参照

ヌーバリングの効能・効果、用法・用量について、以下のサイトを参照しました。

副作用

ヌーバリングの有効成分に卵胞ホルモンや黄体ホルモンが配合されているため、頻度は低いものの血栓症のリスクが伴います。
使用後に下肢の痺れや疼痛、めまい、呼吸困難などが見られた場合は、血栓症に移行する可能性があるため、ただちに医師の診察を受けてください。

禁忌・注意

以下の人はヌーバリングを使用できません。

• ヌーバリングの成分にアレルギーがある人
• 乳がん、子宮内膜がん、子宮頸がんを患っているまたはその疑いがある人
• 血栓素要因がある人
• 血管に疾患があるまたはその既往歴がある人
• 35歳以上で1日15本以上喫煙をする人
• 前兆が見られる片頭痛がある人
• 糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症の人
• 肝臓に疾患がある人
• ・中等度以上の高血圧がある人
• 妊娠中またはその可能性がある人
• ・授乳中
• 骨成長が完了していない人

以下の薬はヌーバリングと併用できません。

• オムビタスビル水和物
• パリタプレビル水和物
• リトナビル（ヴィキラックス）

上記の他にも疾患や服用中の薬がある人は、ヌーバリングを使用する前にかかりつけ医に相談してください。

参考サイト

本商品の詳細は、海外メーカーの商品情報の翻訳および以下のサイトを参考に編集しています。

• NUVARING「重要な安全情報」
• フリー百科事典 ウィキペディア「エチニルエストラジオール」